英国放送協会(BBC)は9月6日、番組キャッチアップサービス「iPlayer」最新版をローンチした。パーソナライズと「Facebook」などソーシャルサービスとの統合に主眼を置いた新しいデザインを特徴とする。

iPlayerは、過去1週間に放映されたBBCのTVとラジオ番組を視聴できるオンデマンドサービス。Windows、Mac OS X、Linuxのほか、iPhone/iPod touch、Symbian S60などのモバイル端末、PlayStation 2やWiiなどのゲーム端末など幅広いプラットフォームに対応している。

最新版はバージョン3.0となり、2010年5月にベータ公開された。パーソナライズでは、レコメンデーションエンジンにより、ユーザーの履歴などから嗜好に合わせた番組を提示する機能が加わった。お気に入りでは登録した番組の自動アップデートや自動ダウンロード機能が加わり、ユーザーが好きな番組に容易にアクセスできるようにした。

SNSの統合も大きな強化となる。FacebookやTwitterなどのSNSとの統合を簡素化し、友達同士でのコンテンツ共有が可能となった。

技術プラットフォームも一新し、ストリーミング中に帯域を定期的にスキャンする技術などを導入したという。

BBCは5月にベータ版を公開しており、すでに全体の10%が最新版を利用しているという。ベータ版ユーザーの方が番組の視聴はわずかに多く(これまでの1日2.3番組に対し、2.4番組)、TwitterまたはFacebookとの統合機能を利用したユーザーは1万8,000人に達したと報告している。

BBCによると、毎週500万人がiPlayerを利用しているという。

最新の「iPlayer」