フィードパスは9月6日、クラウドサービスとしてGoogle Appsで提供されているGoogleカレンダーの機能を拡張するガジェット「feedpath Gadget(フィードパス ガジェット)」をGoogle Apps Marketplaceにて提供を開始したこと発表した。
Google Appsは現在、全世界で約200万の企業が活用しており、同社では個人スケジュール管理が中心のGoogleカレンダーをグループカレンダーとして活用したいというニーズが高まっていることを受けて、Googleカレンダー サイドバーガジェットを活用した今回のガジェットの提供を決定したと説明している。
今回同社が提供を開始したのは、第1弾となる「簡単ゲスト追加」および「グループカレンダー」の2つのガジェット。2ガジェットともに無料で提供されており、Google Apps Marketplaceより入手が可能で、入手後はGoogle Appsのユニバーサル ナビゲーション(メニュー)に統合されてシームレスに活用することが可能となっている。
簡単ゲスト追加は、Googleカレンダー上で複数人での共有イベントを登録する際に、1人1人のメールアドレスを入力していた手間をなくすガジェットで、共有する参加者をメールアドレスをベースとして提示されるセレクトボックスに表示される氏名から登録することができるようになる。
一方のグループカレンダーは、同社が提供しているグループカレンダー「feedpath Calendar」的な横軸に週間の日付、縦軸にユーザーという形式のグループカレンダーとしてGoogleカレンダーを表示するためのガジェット。これにより、Googleカレンダー上で、メンバーのスケジュールを一覧としてみることができるようになる。表示可能なユーザーは、チェックを外すことで非表示にすることも可能なほか、グループ単位での表示も可能なため、自分が所属していないグループのユーザーに関するスケジュールも確認することが可能となっている。
これらのガジェットのプラットフォームにはGoogle App Engineを採用しており、Google AppsのPremiereエディションだけではなく、Standardエディションにも対応している。
また、feedpath GadgetはFreemiumのビジネスモデルを採用しており、今後も提供される基本的な機能については「ベーシック・ガジェット」として無料で提供を行い、高度な機能や付加価値の高い機能については「バリュー・ガジェット」として有料提供を行う方針(年間契約で1アカウントにつき100~150円程度を予定)。今回の2つのガジェットは、基本的な機能となるため、無料のベーシック・ガジェットとして提供される。
今後も、ベーシック・ガジェットとして、英語対応版の提供を2010年10月に、予定の更新をリスト化するガジェットを同11月に提供する予定のほか、同12月にはバリュー・ガジェットとして、カレンダー内におけるユーザー同氏のスケジュールの空き時間検索機能や、Appsユーザー以外の人も含めてスケジュールを調整することができる機能「アポセッター機能」(2011年1月)などの提供を予定しており、2010年内で1000グループ、2011年6月末までに5000グループでの導入を目指すほか、その内の10%(500グループ)を有償ユーザーとして獲得することで、同時期までに累計売り上げ1000万円を達成したいとしている。
なお、Googleカレンダー サイドバーガジェットはGoogleカレンダーのサイドバーに追加できるガジェットで、Googleカレンダーとの連携(カレンダー・イベントの追加・取得、表示範囲変更などのイベント通知など)ができるものだが、同ガジェットは現在ベータ提供のためGoogleカレンダーのLab機能を有効にする必要があるので、管理者アカウントでログインし、ドメインの設定で「ベータ版の機能を使用する」にチェックを入れる必要がある。