雑誌『+DESIGNING』、雑誌『Web Designing』、『マイコミジャーナル』の3媒体が、様々なジャンルのクリエイターたちを100人連続で紹介していく新企画。第57回は、Synthesizer Artistの守尾崇が登場。

守尾崇プロフィール

小学生の頃、YMOを聞いたその日から「シンセ」の魔力に取り憑かれ、学生時代はバンド三昧の日々を送る。卒業後、ゲーム音楽の制作やシンセサイザーの開発などで才能を発揮し、’94年 trf全国ツアーへの参加を経て、'96年に'D ground' メンバーとしてSony Recordsよりデビュー。その後は作曲家、アレンジャーとして活動、'03年に有限会社サイン設立。現在はmihimaru GTやBoAのライブ、アレンジ、また「LEXUS L-finesse」等、サイトBGM、効果音制作等でも活躍中。

Q&A

――この仕事に就こうと思った年齢ときっかけは?

守尾崇(以下、守尾)「18歳、ヤマハのコンテストで賞を取った時に『俺って才能あるかも?』と思ったのがきっかけです」

――これまでで一番思い入れのある仕事は?その理由や思い出を教えてください。

守尾「初めての大きいツアー、1994年の『trf Billionaire Tour』です。初日オープニングSEが流れ、お客さんの歓声を聞いた時の身震いは忘れられません。小室さんのものすごいこだわりのあるプロデュースも勉強になりました」

trf Billionaire Tour

――この仕事を辞めようと思ったことはありますか?また、そのきっかけは何ですか?

守尾「凹む事はありますが、辞めようと思った事はありません!」

――これから取り組んでみたいこと、関わってみたい仕事は何ですか?

守尾「自分でまだまだいろんな事ができると思っているので、なんでもどんどんやりたい。普段は頼まれたものを作る事がどうしても多くなってしまうので、今後は自分から出てくる音をもっと放出していきたいと思っています」

――愛用している、思い入れのある道具や本、ものを教えてください。

守尾「アナログシンセ。これだけデジタル時代になっても(なったからこそ?)アナログシンセは大事な何かにいつでも気付かせてくれます。煮詰まった時に弾くと落ち着くし、新しいアイディアが産まれてくる。もうひとつは鉛筆。譜面を書くときはなぜか鉛筆じゃないとイヤです。文房具屋さんで見た事の無い鉛筆を見るとつい買ってしまいます…」

守尾氏愛用のアナログシンセ

――尊敬している人を教えてください。

守尾「とくに誰という人はいなんですが、世に名前の出ている人のやっていることや発言からは常に学んでいます(良くも悪くも)」




――アイデアを練る場所、時間などを教えてください。

守尾「アイディアを練るのはスタジオ、スタジオのソファ、電車に乗っているとき、時間はいつでも。練ったアイディアがまとまるのはシャワーを浴びてる時」

――1カ月で仕事をしない日は何日ありますか?

守尾「うーん、平均したら1日か2日くらいでしょうか…」

――理想的なオフの過ごし方は?

守尾「寝る、で、寝るのに飽きたら海か山に遊びに行く!」

――趣味やコレクションなど、いま、個人的にハマっていることを教えてください。

守尾「STAR WARS、クライミング、ゲーム(モンスターハンター、今はメタルギア)」

――お酒を飲みますか?週何日、どのくらいの量を飲みますか?

守尾「みんなで飲んで騒ぐのが好きなので、家では飲まないんですが、飲みに行ったら朝までOK!軽いのみと気合い入った飲みがそれぞれ月に1、2回くらいかな…」

――同業でよく飲みにいく、食事をする人は誰ですか?

守尾「音楽系では、一緒にツアー回ったメンバーはある意味みんな飲み友達です。でもみんな忙しいから普段はなかなか一緒に行けなくて残念…。それからWeb系ではi-studio佐野さん、wildcard 高木さん、1PAC阿部さん、adobe西村さん…飲みに行ったりイベントに遊びに来てもらったりしてます」

作品紹介

左:mihimaru GT「TOUR2010」
マニピュレーター、バンドマスター:守尾崇
右:BoA「WOO WEEKEND」
D:守尾崇