日本アイ・ビー・エムは9月2日、仮想化向けに、プロセッサ・メモリ・仮想化OS・ネットワークを最適化したx86サーバ「仮想化推奨モデル」の3製品を発表した。いずれの製品もあらかじめ最適な仮想化環境が構成・検証されているため、製品が手元に届いてから5分程度で設置できる。

今回発表されたのは、ブレード・サーバ「IBM BladeCenter HX5 仮想化推奨モデル」、3Uサイズのラック・マウント・サーバ「IBM System x3690 X5 仮想化推奨モデル」、5Uのラック・マウント・サーバ「IBM System x3950 X5 仮想化推奨モデル」。

IBM System x3950 X5仮想化推奨モデル

仮想化推奨モデルは、メモリを512GBまで増設できる拡張メモリ・ユニット「MAX5」により、物理サーバを増やすことなくメモリのみを拡張できる同社のx86サーバ向けアーキテクチャ「第5世代 Enterprise X-Architecture(eX5)」に準拠している。これにより、同モデルではメモリのみ増やすことで、プロセッサ性能を最大限に生かしながら仮想マシンの増加に対応できる。

また、同モデルは1秒間当たり10ギガビットのネットワーク帯域を分割し、2本のEthernetケーブルで8つのネットワークに接続できる拡張ボード「バーチャル・ファブリック・アダプター」も搭載する。

IBM BladeCenter HX5 仮想化推奨モデル(ブレード)の価格は300万円で、出荷開始は10月29日から。IBM System x3690 X5仮想化推奨モデル(ラック・マウント)の価格は473万円で、出荷開始は10月20日から。IBM System x3950 X5仮想化推奨モデル(ラック・マウント)の価格は800万円で、出荷開始は9月7日から。