ZFS is a new kind of file system that provides simple administration, transactional semantics, end-to-end data integrity, and immense scalability.

FreeBSDでZFS開発を担当しているPawel Jakub Dawidek氏が試験目的でZFS v28のパッチを公開した。8月31日付けのFreeBSD 9開発版を対象にしている。FreeBSDでは8系安定版にZFS v14、9系開発版にユーザクォータ機能とグループクォータ機能を追加したv15がマージされている。v28は最新版だ。ZFS-FUSEがv23、KQ InfotechのZFS Linuxカーネルモジュールがv18であることを考えると、v28は移植されたZFSの中でもきわだって新しい。このバージョンの導入によって新しく次の機能が追加されることになる。

  • de-duplication機能
  • トリプルパリティRAIDZ (RAIDZ3)
  • ZFS diff
  • ZFS split
  • スナップショットホールド機能
  • 破損したプールを以前のトランザクショングループへ巻き戻すzpool import -F機能
  • プールをリードオンリーで読み込むimport機能
  • 各種性能改善

ZFS v28パッチを公開した背景のひとつに、OpenSolarisの活動が停止した後であってもFreeBSDプロジェクトはZFSの開発を継続する意志があることを示す狙いがある。OpenSolarisとOracleの関係が実質的に停止してから、関係者の関心はZFSの開発が今後どう進んでいくのかといった点にあった。FreeBSD ZFS開発チームはすでにいくらかの開発者の取り込みと企業との協力関係を得ているほか、今後は実質的にOpenSolarisの後継プロジェクトになるとみられるIllmosと連携して開発を進めたいとしている。