Silicon Laboratories(Silicon Labs)は、大型ディスプレイのコンピュータ・システムでタッチ・コントローラとホストCPUの接続を能率的にするUSBタッチ・スクリーン・ブリッジIC「CP2501」を発表した。すでに5mm×5mm QFN32ピンパッケージでサンプル出荷を開始しており、、1万個購入時の参考単価は4.37ドルからとしている。
同製品は、大型タッチスクリーン用の独自のUSBサポートを提供するプログラム済みのタッチ・スクリーンUSBインタフェースを搭載。これにより、開発者は外付けのブリッジICやマイクロコントローラ(MCU)を用いることなく、プログラム済みのファームウェアを用いることで、ソフトウェア開発を効率的に行うことができるようになる。
また、同USBインタフェースはMicrosoft Windows 7のタッチ・インタフェースに準拠しており、USBヒューマン・インタフェース・デバイス(HID)のデジタイザ・クラス・ドライバをサポートするほか、開発者がUSBファームウェアを独自開発しなくてもタッチ・コントローラをUSBシステムに接続できる、GUIベース・コンフィギュレーション・ウィザードを搭載している。同コンフィギュレーション・ツールを使うことで、開発者はファームウェアの計画を作り、USBパラメータをカスタマイズし、USBタッチ・スクリーンの記述子を生成することができるようになるほか、プログラム済みのUSBブートローダが、システム内ファームウェアの更新をサポートしている。
さらに、容量性および抵抗性のいずれのタッチ・スクリーン方式もサポートしており、I2C、UART、SPIといったインタフェースに対応するほか、53KBのフラッシュメモリと3.5KBのアプリケーション・ソフトウェア用RAMを備えた、48MIPSで動作する8051互換コアを搭載。これにより開発者はノイズ・フィルタ、位置計算、ジェスチャ・インタプリテーションのような、アルゴリズムを実行するためのメモリ空き容量を確保することができるようになる。