米VMwareは8月31日(米国時間)、クラウド環境向けの運用/管理製品「VMware vCloud Director」を発表した。
VMware vCloud Directorは、同社の仮想化プラットフォーム「VMware vSphere」を拡張し、「バーチャル・データ・センター(virtual data centers)」を構築するための製品と位置づけられており、VMware vSphereによってプールしたコンピューティング・リソース(CPU、ストレージ、ネットワーク)を効率的に"消費する"(Consume)ための機能が取り込まれている。
具体的には、ユーザーを所属や肩書きなどでグループ分けし、「スタンダード」、「ゴールド」など、SLAや料金の異なるサービスメニューをグループごとに定義する機能や、ユーザーがセルフサービス型でコンピューティング環境を購入するためのポータル機能などが用意されている。また、「VMware vCloue API」と呼ばれる、Opne Virtual Formaに準拠したRESTベースのAPIも提供しており、パブリッククラウドとプライベートクラウド間でワークロードを受け渡すといったことも可能になっている。
なお、VMwareは間もなくサンフランシスコで開催される「VMworld 2010」の中で詳細を発表する予定。詳細については別途レポートする。