セイコーエプソンは8月31日、3LCD方式プロジェクタ向けに反射型高温ポリシリコン(Reflective HTPS:Reflective High Temperature Poly-Silicon)TFT液晶(LCD)パネル「L3R07U-81K00」を開発、量産を開始したことを発表した。
同パネルは、同社の第7世代LCD製造プロセス「D7」を用い、HTPSと反射型の技術を融合させたもので、0.74型でフルHD(1920×1080画素)に対応している。
透過型HTPSの構造をベースに、透明電極を反射電極に変更し信頼性を確保。また、従来の透過型HTPSで高コントラストを実現してきた液晶配向膜の無機化および垂直配向技術である同社独自の高画質化技術「C2FINE」をReflective HTPSに最適化、加えて反射電極層を独自技術を用いることで極限まで平坦化したことで、光の散乱を抑制、デバイスコントラスト比10万:1以上の性能を実現している。
なお、同社では、同パネルを用いることで、コントラストを重視し、より高画質を求めるホームプロジェクターユーザーも満足できるハイエンド3LCD方式プロジェクタが実現可能になるとしている。