Ruby on Rails |
Ruby on Railsの主要開発者であるDavid Heinemeier Hansson氏は30日(米国時間)、Railsの最新版にしてメジャーアップグレードバージョンとなるRails 3.0を公開した。2年間に渡る開発の成果で、実施されたコミットの総数は数千回。ベースシステムにMerbをマージするなど、根本からの作り変えが実施されており、これまでに実現できなかったさまざまな機能が実現されている。
Rails 3.0における主な新機能は次のとおり。
- 新しく実装されたアクティブレコードクエリエンジン
- 新しく実装されたアクションメーラ
- アクションコントローラ向けに新しく開発されたルータの導入
- Bundlerを使った依存関係管理機能
- XSSプロテクション機能をデフォルトで有効化
- エンコーディング問題の解決
- すべてのモデルをアクティブモデルへ移行
- 公式なプラグインAPIの提供
- さまざまなフレームワークとの連携可
Rails 3.0は2系で問題となった部分を根幹から解決するために大幅に手が加えられており、これまで問題とされていたさまざまな部分が改善されている。なお、数週間後には3.0.1がリリースされる計画になっているため、本番環境での採用を検討している場合、3.0.1のリリースを待ってから検証作業に入ったほうが安定した作業ができる。