グーグルは8月30日、都内で記者会見を開催。YouTubeとMLBアドバンスト・メディア社がパートナーシップ契約を締結したことにともないYouTube内の専門チャンネル「MLB.JP」にて、米メジャーリーグの全試合を試合終了後36時間以内に無料でフル視聴可能にすると発表した。
YouTubeで無料視聴可能となるMLBコンテンツは、2009年以降の全試合のノーカット映像や各試合・日本人選手のハイライトシーン、ハンク・アーロンがベーブ・ルースの通算本塁打記録を塗り替えた1974年の試合やランディ・ジョンソンが達成した完全試合(2004年)などの歴史的なアーカイブ映像など。今シーズンの試合については、試合終了後36時間以内にノーカット映像が配信される(アーカイブ映像は順次公開される予定)。
記者発表会においてグーグル YouTube コンテンツパートナーシップ統括部長 水野有平氏は、(すでに配信済みの)インドのクリケットプロリーグ(IPL: インディアン・プレミア・リーグ)の映像コンテンツが世界で爆発的な人気を得ていることなどに触れ、「スポーツは、多くのユーザーに喜んでもらっているコンテンツの1つ」とし、「より多くのユーザーに対し、テレビ以外のデバイスでメディアに触れる機会を提供したい」という考えを示した。
なお、今回配信されるMLBの映像コンテンツは「PCのみ」での視聴を対象とした(非リアルタイム放送での)パートナーシップ契約となっており、iPhoneやAndroid、携帯電話などのモバイル端末は視聴対象外となっている。
今回の記者発表会には、野球解説者の小宮山悟氏も登場。同氏は「こんなにありがたいサービスはない」と語り、すべての試合を閲覧できるということは選手の調査などでも有用であり、「ファンのみならず、野球関係者にとってもプラスである」と説明した。