Analog Devices(ADI)は、バッテリ駆動携帯機器向けに、消費電力を最大で45%削減することが可能となる白色LEDチャージポンプ・バックライト・ドライバ「ADP8870」を発表した。すでに量産出荷を開始しており、10万個受注時の単価は、20バンプWLCSPで0.55ドル、20バンプLFCSPで0.58ドルとしている。
同製品は、プログラマブル・バックライトLEDチャージポンプ・ドライバと、LEDの輝度を自動制御するための周囲光センサ用フォトダイオードの入力、そして出力電流スケールをマネジメントするPWM(パルス幅変調)入力の3つの機能を組み合わせたもので、これにより周囲光のレベルと表示画像の白色量によってLEDの電流が自動調整され、電力利用量を削減することが可能となる。また、フォトダイオードを監視するためのプロセッサが不要となり、電力必要量の節減と携帯機器のバックライト設計の簡素化を実現することができる。
さらに、最大で7つのLEDを、バックライト制御用にまとめることも、キーパッドの照明やインディケータ点灯、ファンライト点灯用にそれぞれを独立して制御することが可能。各LEDのフェーディングがプログラム可能なため、設計者はフェードイン、フェードアウト、減光、およびオフ時間をカスタマイズすることができるようになる。