日本ブランド戦略研究所は8月26日、INFOBRIDGEHOLDINGS GROUPと共同で、中国における企業のイメージを測定した調査「日系企業イメージ調査in中国」の結果を発表した。同調査ではグローバルで見た場合と国内企業に限定した場合のそれぞれについてランキングを出している。
同調査の対象は、北京・上海・広州に在住する「 20歳から34歳学生」と「20歳以上の社会人(月収2,500元以上)」。
同調査の調査項目は、「企業認知」、「広告接触」、「広告接触媒体」、「好感評価」、「一流評価」、「製品・サービス購入意向」、「就職意向」、「企業イメージ評価(ポジティブ)」、「企業イメージ評価(ネガティブ)」となっている。
これらのうち、ポジティブイメージとネガティブイメージについて、11項目の調査を行いその合計値を算出したイメージスコアが「ブランドイメージランキング」として発表されている。
ポジティブイメージの調査項目は、「親しみやすい」「信頼できる」「安定感がある」「高級感がある」「個性的である」「センスがよい」「活気がある」「商品開発力がある」「技術力がある」「製品・サービスの品質がよい」「顧客への対応がよい」「あてはまるものはない」。
ネガティブイメージの調査項目は、「消費者を軽視している」「製品の安全性に問題がある」「地域の文化・慣習を尊重しない」「環境を破壊している」「社会に貢献していない」「経営体質に問題がある」「社員のモラルが低い」「社員を大切にしていない」「不公正な取引を行っている」「利益を独占している」「他人の権利を侵害している」「あてはまるものはない」。
グローバルで最もイメージスコアが高かったのはアップル(320.7ポイント)だった。これに、2位がadidas(306.6ポイント)、3位がNIKE(296.1ポイント)、4位がノキア(284.4ポイント)、5位がロレアル(257.2ポイント)と続き、上位10社はすべて欧米企業となった。
上位20社で見ると、日本企業も13位にソニー (222.2ポイント)、16位に資生堂(217.8ポイント、19位にソニー・コンピュータエンタテインメント(208.0ポイント)が食い込んでいる。
ブランドイメージランキング(日本企業102社中)
順位 | 企業名 | イメージスコア |
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第1位 | ソニー | 222.2 |
第2位 | 資生堂 | 217.8 |
第3位 | ソニー・コンピュータエンタテインメント | 208.0 |
第4位 | キヤノン | 198.4 |
第5位 | ニコン | 164.3 |
第6位 | ヤマハ | 156.6 |
第7位 | シャープ | 153.1 |
第8位 | 花王 | 147.4 |
第9位 | パナソニック | 145.2 |
第10位 | 富士フイルム | 141.3 |