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Firefox 4開発版のメニューのデザインが大幅に変更された。Firefox 4ではすでにOperaが採用しているように、従来のスタイルのメニューを単一のボタンメニューで置き換えるようにデザインが変更されている。同様のデザインはすでにIE8やChrome、Windows版のSafariでも採用されており、こうした単一メニューデザインは次世代ブラウザにおけるメニューデザインとしてほぼ堅い路線になりつつある。
最新のFirefox 4開発版ではさらにボタンメニューのUIが変更された。これまでボタンメニューは1カラムでの表示だったが、これが2カラムへ変更されている。MozillaはTest Pilotプログラムを通じて、実際にメニューアイテムのうちどれがもっともよく使われているかを調査してきた。新しい2カラムメニューにはもっともよく使われるメニューアイテムがまとめられており、この1段目の表示で多くの作業が完了するようになっている。Chrome 6が採用したように、1つのメニューアイテムに複数のアイテムを取り込むメニュー(カット、コピー、ペーストを単一のメニューアイテム上に配置)も取り込まれている。
ここ最近、Firefoxの新機能やデザインはほかの主要ブラウザの後手に回っている感じが強くなっていた。2年の沈黙を破ってOperaがいきなり最速レベルの速度をたたき出し、積極的にUIの改善を繰り返してきたあたりからさらにその傾向が目立っていた。
しかしMozillaは方針を変更。次のリリースをFirefox 4と定め、より積極的な機能追加やUI改善に取り組むとし作業を進めている。2カラムメニューはそうしたMozillaの積極的な態度を示すものとして興味深い。Firefox 4 Beta 4のリリースには間に合わないとみられるが、この新しいメニューはFirefox 4 Beta 5には取り込まれることになるとみられる。最終的にこの2カラムメニューがFirefox 4のデフォルトデザインになるかどうかは、今後のユーザからのフィードバックを確かめてからということになる。
ブラウザのメニューは現在もっとも頻繁に変更が実施されている開発分野で、どのブラウザもより効率のいい作業を実現するためにUI変更の模索を続けている。Firefox 4開発版の2カラムメニューはこうしたUI開発に新しい一石を投じるものとして興味深い。