千趣会と日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)は8月23日、千趣会が運営する通販サイト「ベルメゾンネット」に、日本IBMのクラウドサービス「IBMマネージド・クラウド・コンピューティング・サービス」を導入したことを共同で発表した。

「ベルメゾンネット」は、年々会員数が増加しているとされており、同社が公表している2009年度の会員数は約664万人。女性向け衣料と雑貨が商品の大半を占めているため、衣替えの時期(5月や9月など)のアクセス数が通常の2倍以上にもなるという。

「IBMマネージド・クラウド・コンピューティング・サービス」は、日本IBMのデータセンターにあるIT資源(メモリやCPUなど)をネットワーク経由で従量課金制提供するサービス。繁忙期などに業務の増加量にあわせて、設定された基本使用量に対して、最大で4倍(ベストエフォート)までのIT資源を自動的に割り当てることが可能とされる。

千趣会は、同サービスの導入に際し、135台のサーバーを118個の仮想サーバーに集約(社内業務向けサーバも含む)してデータセンターに格納。今後3年間で20%以上の運用コスト削減を見込む。