朝夕に多少、涼しさを感じるようになったものの、東京は相変わらず暑い。暑さのせいでPVがまた下がるかと思いきや、先週につづき、今週も上昇傾向に。全体的に市場調査記事やコラムがよく読まれたが、最近よくあるパターンで、1位、2位の記事とそれ以下の間に大きな差が付く結果となった。
諸事情により、本ランキングの掲載が遅くなってしまって申し訳ありません。週明けに掲載するといまさら感が漂うが、とりいそぎ8月13日(金)から8月19日(木)の経営チャンネル上位10記事を紹介していきたい。
ダントツ1位となったのは、経産省による日本企業のクラウド競争力をまとめたロードマップ&報告書の記事。リファラを見るとGoogle検索からの流入がかなりを占めた。外資系ベンダに比べてクラウドコンピューティングにおける存在感がやや薄い感のある日本企業だが、経産省の言う「日本の強みを生かしたクラウドコンピューティング環境の実現」に向けてどんな動きが起こるのかに注目したい。
こちらも3位以下に大きな差を付けたOracleのGoogle提訴記事。もともと、Javaという技術はSun Microsystemsが開発した技術だけに、(いくら買収したからといって)OracleがJavaの件でGoogleを訴える、と聞いてもピンとこない感じがしてしまうのはなぜだろうか。この提訴で、Googleはやや苦しい立場に立たされたことは間違いない。だが、Oracleもまた、OSS関係者から敵視されかねない危険性をはらんでいる。今後の裁判の行方に目が離せないところだ。ちなみに訴訟の焦点となっているAndroidは順調にシェアを伸ばし、5位の記事にあるように、現在世界シェアではトップの座を占めている。
8位の小松電機産業の導入事例記事は、クラウドコンピューティングとモバイル端末の組み合わせを実現した好事例というだけでなく、こういった取り組みが地方でも始まっているという点がすばらしい。コスト難に苦しむ地方自治体にとって、柔軟性に富むクラウドコンピューティングの導入は、本来ならもっと積極的に推進されてもいいソリューションのはずだ。ぜひとも同事例を参考にしてほしいと思う。
1月掲載ながら、毎日一定数以上のアクセスを稼いでくれるコンテンツが10位のWindows 7高速化テクニックだ。職場のPCはいまだXPでも、個人で使用しているノートPCなどはWindows 7に変更した人も多いはず。実際、Aeroインタフェースなんかは、おもしろがって使っているのは最初のうちだけで、しばらく触ってもいないユーザも多い気がする。不要な機能はOFFにして、より速く便利な環境を構築していこう。
今週のフォトグラフ
読者の関心も高いOracleとGoogleのJavaおよびAndroidをめぐる訴訟、両社ともよく取材する者としては、なんとか落としどころを見つけてほしいと願っている。
今回紹介するのは米カリフォルニア州にあるOracle本社の写真。同社の主力製品であるデータベースを模したいくつものビルが、湖を取り囲むようにそびえ立っている。木陰では水鳥が羽を休めていたり、ひなを育てていたり……とのんびりとした雰囲気でとても良いところ。ただし、周りは何もないので、クルマ通勤じゃないとつらいかも。