雑誌『+DESIGNING』、雑誌『Web Designing』、『マイコミジャーナル』の3媒体が、様々なジャンルのクリエイターたちを100人連続で紹介していく新企画。第51回は、映画作家/Filmmakerの古新舜が登場。
古新舜プロフィール
大学院時代初監督した短編映画『サクラ、アンブレラ』が米国アカデミー賞認定映画祭SSFF&A2007ジャパン部門入選、TSSショートムービーフェスティバル4「グランプリ」、第4回山形国際ムービーフェスティバルにてW受賞など国内の映画祭で多数受賞。短編2作目『ほわいと。ポーズ』にて、二年連続のSSFF入選の快挙を果たす。NHK「ウェルかめ」主演・倉科カナ、仮面ライダー剣ギャレン役・天野浩成W主演の短編3作目『koganeyuki』にて海外映画祭での招待上映を果たす。最新作は人気ハウスユニットSweet Vacationを主題歌アーティストに迎えたシリーズショートフィルム『幸せ物語』。現在、デジタルハリウッド大学院在籍、原作本を題材にした初の長編映画を企画開発中。オフィシャルWebサイトはこちら。
Q&A
――この仕事に就こうと思った年齢ときっかけは?
古新舜(以下、古新)「23歳、運命に流されてたどり着いてしまいました。大学時代は物理を勉強していました。まさか、自分がこの業界にいるとは夢にも。。」
――これまでで一番思い入れのある仕事は?その理由や思い出を教えてください。
古新「22歳、大学4年の時、ひたすら心理カウンセリングの勉強をしていました。その中で学んだ芸術療法を通じて、自分が昔からアートや詩が大好きだったのを思い出し、思い切って創った絵本が私の一番最初の作品になります(ehon1/ehon3)。絵は渋谷の露天商の絵描きさんからお借りして、その世界観に詩を付けさせて頂きました。この絵本が、私の『わらしべ長者』的人生の始まりで、いつしか映画業界に引き込まれておりました。」
――この仕事を辞めようと思ったことはありますか?また、そのきっかけは何ですか?
古新「23歳、初監督の短編作品を撮影した直後、一回だけありました。助監督時代からの厳しい下積みから、勢いで右も左も判らず監督作を撮りましたが、社会人にもなっていなかった時のことですので、多くのことを体験致しました。詳しくは、この場所でお伝えするのは避けたいと思いますが、それをなんとか乗り越えて今の自分がおります。その時の暮らしぶりは、家も無く、昼夜、深夜問わず都内と川口を往復して、食べるものも一日一回の吉野家の牛丼だったのを覚えています」
――これから取り組んでみたいこと、関わってみたい仕事は何ですか?
古新「現在、作家としての活動と並行して、地域の魅力やコミュニケーション力育成を映画製作を通じて、発進していくことを仕事の一つに手がけております。また形体にとらわれず、様々なアーティストとのコラボ作品を制作したいです。特に海外のアーティストと一緒にやっていきたいと思います。『全てをエンタテイメントにせよ』というデジハリ大学院の学長のかけ声を胸に作家活動しております。至る所にアイデアは存在し、如何なる時でも掛け算を創るができるがモットーです」
――愛用している、思い入れのある道具や本、ものを教えてください。
古新「予約しているのに並んで(笑)買ってしまったiPadと下積み時代から既に5冊目のIdea Note『デジタルはあくまでツール、基本は手や足で稼ぐ!』」
――尊敬している人を教えてください。
古新「「人生すべて師なり」年下、年上問わず毎日、いろんな方々から多くのことを学んでいるので、どんな方々も尊敬する点があります。特に挙げるとしましたら、仕事とプライベートのスイッチの切り替えが早い大切な仲間たち、櫻井和寿さん、南雲治嘉先生(デジタルハリウッド)」
――アイデアを練る場所、時間などを教えてください。
古新「電車でコトコト揺られているとき。喫茶店でお友達とフニフニ話をしているとき。ノラノラ空の向こうを眺めているとき」
――1カ月で仕事をしない日は何日ありますか?
古新「0.4日×2、3回(最近は突発的なお誘いが多くて5、6回)と、毎季節恒例のプライベートパーチー!!」
――理想的なオフの過ごし方は?
古新「携帯やメールから解放されて、大好きな映画や音楽に浸っている瞬間。例えるなら、海外出張の飛行機の中とか。あ、美味しいスイーツがお供! これ必須です!!:)」
――趣味やコレクションなど、いま、個人的にハマっていることを教えてください。
古新「iPadのアプリにハマっています。赤ワインが大好きなので、いろいろな銘柄を飲んでます。12時~13時、メール/電話の連絡系統をすり抜けるように近くのプールに週3位。あとはー、あ、ご近所に住んでいるパワフルお姉さんの写真『時綴』で癒されています! 」
――お酒を飲みますか?週何日、どのくらいの量を飲みますか?
古新「お付き合いやパーティーのお誘いが多くてほぼ毎日頂いてます。その後の仕事に差し支えないように抑えるのに苦戦しておりますが。。(笑)」
――同業でよく飲みにいく、食事をする人は誰ですか?
古新「デジハリ大学院の同窓で局でCGのお仕事をされている歳さん、ご近所のステキな奥様方とミッシェルさん、デジハリでお世話になっている先生方たち、同じ授業/ラボの仲間たち。僕の場合は、同業種に偏らないんです。いろんな業種の方々が沢山おります!」
作品紹介
左:短編3作目『koganeyuki』 |