米Googleは8月19日(現地時間)、Chrome/ Chrome OS用のWebアプリストア「Chrome Web Store」の開発者向けプレビューを開始した。
Chrome Web Storeは、ユーザーがWebアプリを容易に見つけられるオンラインマーケットを目指している。Webアプリはすべてのモダンブラウザで動作するが、ChromeブラウザではChrome Web Storeでユーザーが見つけたWebアプリを通常のアプリケーションと同じようにインストール可能。発見からインストール・利用までをひとまとめにした快適な利用体験を提供するのが特徴だ。
開発者向けプレビューの開始により、Chromeブラウザにインストール可能な形にパッケージしたWebアプリをChrome Web Storeにアップロードし、最新のDevチャンネル版Chromeを用いて利用の流れを確認できるようになった。
Chrome Web StoreはChrome Extensions Galleryに統合されている模様だ。Webアプリのアップロードは、Chrome Extensions Galleryのアップロード方法を用いる。ソフトウエアエンジニアのMichael Noth氏によると、Chrome Web Storeの正式提供開始時にGalleryが一新され、Chromeユーザーは一カ所からアプリ、拡張機能、テーマにアクセスできるようになるという。
最新のChrome Web Storeのドキュメントには、同ストアの決済システムを利用してWebアプリを販売する場合の手数料の詳細が記載されている。Webアプリの最低販売価格は1.99ドルで、Googleは取引ごとに売上げの5%と0.30ドルを請求する。
Googleはまた、ユーザー保護強化を目的にChrome Extensions Galleryに開発者登録料を設定し、ドメイン照合システムを導入した。登録料は5ドル。ただし8月19日の午前11時(PST)までに登録済みの場合は登録無料のまま利用し続けられる。ドメイン照合システムにより開発者は、Webmaster Toolsを用いて自身が所有または管理しているドメインにExtensionsを関連づけられる。ユーザーに対してExtensionsの素性を証明する手段の1つになる。これはWebアプリの登録でも利用可能になるという。