SNS大手の米Facebookは8月18日(現地時間)、米カリフォルニア州パロアルトにある本社キャンパスで開催されたイベントにおいて「Places」サービスを発表した。いわゆる位置情報を利用したサービスで、GPS等に対応したスマートフォンなどの携帯機器を用いて"チェックイン"と呼ばれる動作を行うことで、相手に自分の居場所を知らせることが可能になる。友人らにあえて場所を知らせることで集まったり、情報を交換したりなど、SNS利用の幅を広げるのがPlacesサービスの役割といえる。
この種の位置情報を利用したチェックイン機能は、FoursquareやGowallaなどすでに多くのベンチャーが参入しており、日本でも利用者が多い人気サービスだ。Facebookユーザーも、すでにこれらサービスを"接続"することでFacebook内で利用している事例が多数見受けられるが、Facebook自身があえて同サービスへと参入することでSNS周辺のコミュニティサービス全体を自らが包含する狙いがあるとみられる。Facebook自身は多くを語っていないものの、位置情報を組み合わせた新サービスは将来有望であり、近い将来のIPOを計画する同社にとって有力な収益手段になる可能性が高いと関係者らは指摘する。
なお、今回の発表にともない、iPhone用のFacebook公式アプリのアップデートが発表されている。「Facebook v3.2」では新たに「Places」機能が追加され、GPSを利用したチェックインが可能になった。ここでのチェックイン情報はフレンドの活動フィードに反映される。またGPS機能の利用が可能なWebブラウザであれば、FacebookのWebサイト経由でのチェックインも可能だ。