マイクロソフトは8月13日、JFEシステムズと東芝メディカルシステムズと共同で、立川病院(東京)に「地域医療連携ソリューション」を導入し、運用を開始したことを発表した。

「地域医療連携ソリューション」は、地域の中核病院と診療所、開業医などの医療機関をネットワークで連携させ、診療情報を共有することで医療の効率化を図るというもの。厚生労働省が策定した「地域医療再生計画」に対応する取り組みの1つとして位置付けられている。

マイクロソフトは同ソリューションにおいて、Windows Server 2008、SharePoint Server 2007、SQL Server 2008、BizTalk Server 2009などのサーバ製品を中心とした基盤技術を提供。これらを、パートナー企業各社が提供する医事会計システムや放射線画像システム、検体検査システム、紹介患者システムと連携させ、効率的な診療を実現する。

同ソリューションの特徴は、インターネットの利用が前提となるため専用端末やアプリケーション、専用線などが不要であるということ。連携先となる診療所や開業医にインターネット回線とPCさえあれば容易に導入でき、運用後のサービス使用料金や特別な初期費用も発生しない。

立川病院への「地域医療連携ソリューション」導入は、同社が推進するとされる医療分野におけるIT利活用促進への取り組みの第1弾として位置付けられている。

同社は今後パートナー企業との協業のもと、同ソリューションを2012年までに30機関に導入することを目指すとしている。

立川病院におけるシステム構成図

立川病院における地域医療連携システムの画面イメージ