Googleは8月12日、同社の地図検索サービス「Googleマップ」のローカル検索に、マンションやアパートなど、全国の賃貸物件を探すことができる「不動産」検索機能を追加したことを発表。同日よりサービス提供を開始した。

「不動産」検索は、ジアース(本社: 大阪市)との協業によって実現されたもので、Googleは同社から提供される賃貸物件のデータをもとに、物件を地図上にマッピング。ユーザーは、賃料や間取りなどの条件に応じて希望の物件を絞り込んで、詳細情報を閲覧することができるようになっている。

Googleマップの検索窓に「地名」に加えて「不動産」というキーワードを入力すると「不動産」検索になる(画面は「西小山　不動産」で検索した例。地図の左に表示される物件のリストの表示ロジックは非公開)

「検索オプション」をクリックするとメニューから「不動産」を選べる。この場合は検索窓へのキーワード(「不動産」の)入力は不要

賃料や物件タイプ(マンション、アパート、一戸建て)、間取りなどで希望の物件を絞り込むことができる

同サービスは、Googleマップのローカル検索と機能が統合されているため、対象の物件の情報だけではなく、最寄駅や病院、小学校、コンビニエンスストアなど、付近の情報を容易に確認することができる。

対象地域の地図を表示した状態で「小学校」と入力すると、付近の小学校の場所がわかる

また新機能ではないが、検索クエリは画面左下に保存されるため、検索作業を効率化することも可能だ。

ジアース 代表取締役社長 池添吉則氏

ジアースに登録された全国の賃貸物件の情報は発表時点で約100万件。これは、「現時点で国内のすべての賃貸物件数の約1/3をカバーする」(ジアース 池添社長)とされている。また、ジアースへの賃貸物件の登録(掲載)は無料となっており、登録不動産業者数は約13万社に及ぶという。

なお、今回の「不動産」検索サービスの開始に伴い、Googleマップのレイヤー(「その他」)に「不動産」が追加された。

「その他」のレイヤーに「不動産」が追加された