アンテナハウスは8月9日、XMLベースの組版ソフトの新版「Antenna House Formatter(AH Formatter) V5.2」をリリースしたと発表した。
AH Formatterは、XSL-FO(Extensible Stylesheet Language Formatting Objects)またはCSSによりレイアウトを指定可能な組版ソフトウェア。XMLで記述されたマニュアル、契約書、報告書、書籍からPDFファイルを生成したり印刷したりすることができる。
ラテン文字、キリル文字、ギリシャ文字、中国簡体字、中国繁體字、ハングル、アラビア文字、ヘブライ文字、デヴァナガリ文字、タイ文字など、50以上の言語に対応するほか、禁則/約物詰めといった日本語組版に独特の処理や、複雑な表の自動レイアウトも可能となっている。
新版の主な強化点は以下のとおり。
- ページ内での行の上下方向の均等割り付けや、改段時の表ヘッダ・フッタの繰り返し有無の制御など、レイアウト指定機能を強化
- PDFへのフォント全体の埋め込みに対応
- PDF/X、PDF/A出力時にRGB画像をCMYK画像に自動変換
- 3Dオブジェクトが使用されているPDFを新しく出力するPDFに埋め込み可能に
- ページを逆順に出力指定する機能を追加
- PDFのAES暗号化機能を強化
- タグ付きPDFを作成する際、出力するタグ名をカスタマイズする機能を追加
- 入力するSVGデータに使われているアラビア文字、タイ文字などのスクリプト処理に対応、BIDI処理も可能に
- CGMオプションの描画機能を強化
価格は以下のとおり。同日より出荷が開始されている。
サーバ上で共同利用するためのライセンス | 21万円~73万5000円 |
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開発者向けのライセンス | 12万6000円~44万1000円 |
デスクトップライセンス | 4万2000円~14万7000円 |