Ubuntuの次バージョン「Ubuntu 10.10(開発コード"Maverick Meerkat")」のアルファ第3版が8月5日(英国夏時間)、公開された。派生バージョンのKubuntu、Xubuntu、Edubuntuなども同時にアップグレードされている。

カーネルには8月1日にリリースされたばかりの2.6.35を採用、これによりセキュリティの拡張が実現し、とくにptraceシステムコール周りの改善が進んだとされる。

デフォルトの統合デスクトップ環境GNOMEは2.31に、個人情報管理ツールのEvolutionは2.30にそれぞれアップデートされている。GNOME 3.0のリリース延期を受け、Ubuntu 10.10にはGNOME 3.0ではなく2.32が搭載されると見られている。

KDEをデフォルトとするKubuntuではKDE 4.5のRC版を搭載、Qtは4.7βにアップデートされている。また、標準ブラウザはWebkitベースのKDEブラウザ「Rekonq」となっている。

ネットブックエディションではデフォルトのユーザインタフェースがUnityとなり、"グローバルメニューバー"と呼ばれるシングルメニューバーを採用している。垂直方向に余分のスペースが少ないネットブックを考慮したデザインになっているという。

アプリケーション管理ツールのUbuntu Software Centerには、フロントページに新たに"Featured"と"Whats New"が追加され、パフォーマンスが改善されている。また、アプリケーションの追加/削除/アップデートの履歴を管理するヒストリ機能も付いている。

今後のスケジュールとしては、9月上旬にベータ版を出した後、9月末にリリース候補版、そして10月24日にUbuntu 10.10を正式公開することになっている。