雑誌『+DESIGNING』、雑誌『Web Designing』、『マイコミジャーナル』の3媒体が、様々なジャンルのクリエイターたちを100人連続で紹介していく新企画。第45回は、クリエイティブディレクター、中村洋基が登場。

中村洋基プロフィール

早稲田大学第一文学部卒業後、Web技術と広告アイデアを組み合わせるテクニカルディレクターとして、 2002年から電通へ。150以上の国内外の広告賞の受賞歴があり、審査員歴も多い。幼少期、幼馴染の女の子のパンツを盗もうとして、番犬に噛まれ、Webの可能性に目覚める。「31歳にしてうんこをもらしました」というブログ記事で、1週間で6000Tweet、40万PVを出した悲惨な経歴をもつ。

Q&A

――この仕事に就こうと思った年齢ときっかけは?

中村洋基(以下、中村)「24歳。入ってから『楽しいな』と思いました」

――これまでで一番思い入れのある仕事は?その理由や思い出を教えてください。

中村「井上雄彦『SLAM DUNK 10 DAYS AFTER』。『スラムダンク』の最終回から10日後を、神奈川県の廃校舎の黒板に3日間だけ描いた、というものです。このイベントのWebとインスタレーションとDVDを作ったんですが、ふだん、ぼくらが作っている『広告』なんて、嫌われ者です。嫌われるのを分かって、人前で主張しているイタイ奴というか。これは、作っている空間そのものが、『みんながほしいもの』であって、その同志とコミュニケーションできた気がします。友達みたいな感じで、何千何万の人とつながれるって体験をできて、しかもこれが仕事だなんてステキだなあ、と思いました」

井上雄彦『SLAM DUNK 10 DAYS AFTER』

――この仕事を辞めようと思ったことはありますか?また、そのきっかけは何ですか?

中村「いつも思ってます。伝えるのは好きだけど、広告はちょっと…。Webだと、広告っぽくないコミュニケーションができたりできなかったり。そのたびに、『辞める…』、『辞めない…』と花びらちぎってます」

――これから取り組んでみたいこと、関わってみたい仕事は何ですか?

中村「ゲーム」

――愛用している、思い入れのある道具や本、ものを教えてください。

中村「Flash」

――尊敬している人を教えてください。

中村「M.C.A.T」

――アイデアを練る場所、時間などを教えてください。

中村「ファミマ」

――1カ月で仕事をしない日は何日ありますか?

中村「5日」

――理想的なオフの過ごし方は?

中村「金曜の夜から旅に出て、有意義な土日を過ごす夢を見ながら、夕方ごと起床する」

――趣味やコレクションなど、いま、個人的にハマっていることを教えてください。

中村「麻婆豆腐ばかり作っていたら、お店出せるくらい美味くなりました。あと燻製」

――お酒を飲みますか?週何日、どのくらいの量を飲みますか?

中村「毎日5リッター」

――同業でよく飲みにいく、食事をする人は誰ですか?

中村「誰か飲みに誘ってください」

作品紹介

左:SHIRO Cheers System
CL:高橋酒造 / CD:中村洋基
中央:マジックディスク
CL:キューンレコード / TD:中村洋基
右:Ole! Ole! CR-Z
CL:Honda / CD:中村洋基