エンジニアからライターまで、編集能力をブラッシュアップ!
Yahoo!は7月6日(米国時間)、ライティングに特化したスタイルガイド「Yahoo! Style Guide」を公開した(プレスリリース)。同サイトは同名の書籍の一部をWeb上で閲覧できるようにしたもの。Webでの文章の書き方や記号の使い方に始まり、アイトラッキングやUIデザイン、SEOの観点からも考慮されたスタイルガイドになっている。
The Yahoo! Style Guideのトップページ。画面上部の各カテゴリから目的のページへ移動する |
詳細な図解や例文、Before/Afterが充実しており、初心者でも大変理解しやすくなっている。欧文向けの内容ではあるが、エンジニアからライターまで参考にできる部分は多い。本稿では前後編2回に分け、このYahoo! Style Guideの歩き方を紹介しよう。
Web版Yahoo! Style Guideの歩き方
Web版Yahoo! Style Guideはおもに次のセクションから成りたつ。
Writing for the Web
書籍版より"Webで記事を書くにあたってのポイント"を扱っている。取り扱う内容は「オンライン向けのテキスト整形方法」から「ユーザインタフェースを考慮したテキストの書き方」、「モバイルデバイスでテキストはどのように見えるか」までさまざまだ。ユーザがWebページのどこに注目しているか、をまとめた「Eye-tracking: Where do readers look first?」は必見。
Writing for the WebではWebで記事を書くにあたってのポイントを扱う |
Eye-tracking: Where do readers look first?より引用。各記事にはこのように詳細な図解や例が用意されており、初心者でも非常に理解しやすくなっている |
Editing 101
書籍版より"編集に特化した内容"を扱っている。「効果的な記号の使い方/意味づけ」や「タイトルや会社名/製品名の表記法、一貫性のある数字の表記法など。日本向けのWebサイトだといくつか勝手が違うところがあるため、ある程度置きかえながら読もう。
Editing 101では編集に特化した内容を扱う。欧文向けの内容がおおいので、ある程度自分で置きかえながら読む必要あり |
Word List
書籍版Chapter 19: Keep a Word Listの"The Yahoo! word list"を扱っている。コミュニケーション、テクノロジ、ブランドなどなどのトピックで使用される用語とその意味・書き方を定義したもの。これらのリストはYahoo!のスタッフが執筆・編集の現場で何年もかけて創り上げてきたもの。執筆時以外にも、英語で書かれたブログなどでわからない用語を調べるときにも役立ちそうだ。また自分自身でこれらを整備できるよう、フォーマットがBuild Your Own Word Listにて公開されている(XML, Microsoft Word document, Microsoft Word Open XML document, Rich text formatの4種)。最初からこれらの用語が記載されているので、ベースとして使わせてもらおう。
Word ListにはYahoo!が執筆・編集の現場で何年もかけて創り上げてきたキーワードリストの一部が。記事中の用語に一貫性を持たせるためにも、こういった用語集は手元に持っておいて損はない |
Resources
コーディングや編集の際に役立つリファレンス、ツール、外部サイトへのリンク集がまとめられている。Basic Webpage CodingにはWebページのコーディング基礎]、[HTML/XHTMLのクイックリファレンス、特殊文字の実態参照表が。Search Engine Optimization (SEO)にはSEOの基礎とその例。Research ToolsとWeb Editor's Toolboxでは編集の際に有用なツールや外部サイトが列挙されている。Style manualsにはこのYahoo! Style Guideのような他サイトのガイドラインがまとまっている。いくつかはサブスクリプション必須だが、読み比べてみるのも面白そうだ。
Resourcesにはコーディングや編集の際に役立つリファレンス、ツール、外部サイトへのリンク集がまとめられている |
Ask an Editor
Web版独自のコンテンツ。Yahoo.comのアカウントを持っていれば、Yahoo!のエディタに直接質問できる。質問内容はトピックごとに整理されており、他ユーザの質問も簡単に見ることが可能。
Yahoo.comのアカウントを持っていればAsk an EditorからYahoo!のエディタに直接質問をおこなえる。質問内容は各トピックごとに整理され、簡単に見ることが可能 |
記事を読んでいて疑問が出てきたら、このクールなアイコンをクリックしてエディタに質問をする |
About the Book
書籍版Yahoo! Style Guideやコアチームの紹介、Yahoo! Style Guideを発行するまでにいたった経緯が記載されている。書籍版の目次や正誤表も。本稿の最後に書籍版とWeb版の記事を関連づけたリストを用意したので、併せて参考にしてほしい。
About the Bookでは書籍版の目次や正誤表、出版にいたるまでの経緯が紹介されている |