日本アイ・ビー・エムは8月4日、重複したデータを削減する機能を搭載した仮想テープ・ライブラリ装置「IBM System Storage TS7610 ProtecTIER Deduplication Appliance Express」を発表した。
同製品は、重複データを削減する機能によってストレージ容量の最大25倍のデータを格納できる「ProtecTIER」アプライアンス製品のエントリー・モデル。上位製品が専用ラック型の形状であるのに対し、同製品は標準ラックに搭載できる3Uサイズとなっている。
重複データ削減機能には、上位機種と同様にIBMが特許を取得した独自アルゴリズム「HyperFactor」が用いられている。一般的に利用されている「ハッシュ関数方式」では必要データを誤って削除する可能性があるが、IHyperFactorはデータ損失リスクがゼロで信頼性の高い方式となっている。
同製品はストレージ容量が4TBと5.4TBの2モデルがあり、前者の最小構成価格は804万2,500円、5.4TBモデルの最小構成価格は921万8,500円となっている(いずれも税別)。