半導体・設計ソフトの販売、受託設計サービスを提供するPALTEKは8月3日、スマートエナジー研究所、dSPACE Japanおよびアバール長崎らにより設立された福岡スマートハウスコンソーシアムに参画し、福岡市が提供するレンガ住宅で行われるスマートハウス実証実験プロジェクトに参加することを発表した。

福岡スマートハウスコンソーシアムは、家庭内のエネルギー利用における発電、蓄電、制御技術に関連する企業群と、電源用シミュレータの開発、研究を行う崇城大学 エネルギーエレクトロニクス研究所が、家庭内での最適なエネルギー制御の研究とそれぞれの実証技術の開発を目的として自主的に集結、開始した団体。

同実証実験プロジェクトでは、自然界の法則である植物細胞に注目し、エネルギーを創る、蓄える、賢く使うといった仕組みや、生物の自律的なエネルギーの制御や振る舞いに学びながらエネルギーのシステムの自律的な制御システムを研究、設計、検証の実施を目的としている。具体的には、家庭内のエネルギーの制御のためのDC/DCコンバータや、DC/ACインバータなどの電力変換機器に自律的制御を行わせ、システム全体の安全制御を目指す。

PALTEKは、通信機器の設計開発支援など通信機器分野におけるノウハウをもとに、同プロジェクトで用いられる各種機器の制御のための無線ネットワークのアプリケーション構築を担当することとなる。

なお、福岡スマートハウスコンソーシアムの実証実験プロジェクトは、2010年9月頃から実証実験を開始する予定。同プロジェクトの活動は2011年3月まで行われ、2010年10月中旬と2011年3月初旬に中間報告会を行う予定であり、新たな技術的課題等が見つかった場合には、実証実験の期間を1年間延長することが予定されている。