夏休みシーズン直前の7月30日、鉄道・航空各社より、お盆期間の予約状況が発表された。ゴールデンウィークの時は、高速道路の料金割引の影響で、公共の交通機関は大きな打撃を受けた。今年の夏休みは大丈夫だろうか? お盆期間とはいえ、仕事で鉄道、飛行機を利用しなければならない人もいるだろう。ここでは、JR東日本、東海、西日本、JAL、ANAのお盆期間の予約状況を紹介しよう。

JR東日本 - 新幹線、可能席数148万に対し予約席数は63万

JR東日本の8月11日(水)から8月18日(水)までの8日間における指定席予約席数は、7月29日現在、新幹線63万席(前年比100%)、在来線を含めた全体では92万席(前年比99%)となっている。

指定席予約状況(上下計・前年同日比較)

予約可能席数 前年比 予約席数 前年比
新幹線 148万席 91% 63万席 100%
在来線 112万席 102% 29万席 96%

下り列車のピーク予想日は12日・13日で、いずれも約10万席の予約が行われている。両日の午後発車の列車にはまだ席に余裕があるという。上り列車のピーク予想日は15日で、約11万席の予約が行われている。

JR東日本 お盆期間発車日別予約状況

主な列車の予約状況

列車名 予約席数 前年比
東北新幹線「はやて」「やまびこ」「なすの」 31万3,000席 101%
秋田新幹線「こまち」 5万4,000席 100%
山形新幹線「つばさ」 4万7,000席 101%
上越新幹線「とき」「たにがわ」 13万9,000席 95%
長野新幹線「あさま」 7万5,000席 103%
総武本線 「成田エクスプレス」 1万6,000席 129%

JR東海 - 新幹線、可能席数101万に対し予約席数は89万

JR東海の8月11日(水)から8月18日(水)までの8日間における指定席予約席数は、7月29日現在、東海道・山陽新幹線が89万席(前年比103%)、名古屋駅発着の在来線特急列車が5万席(前年比(96%)となっている。

指定席予約状況

予約可能席数 前年比 予約席数 前年比
新幹線 275万席 101% 89万席 103%
在来線 18万席 99% 5万席 96%

新幹線のピーク日は下りが12日/上りが15日、在来特急は下りが13日/上りが15日と予想されている。

JR西日本 - 新幹線、可能席数146万に対し予約席数は50万

JR西日本の8月11日(水)から8月18日(水)までの8日間における指定席予約席数は、7月29日現在、山陽新幹線が50万7,000席(前年比102%)、在来線が15万1,000席(前年比100%)となっている。

予約可能席数 前年比 予約席数 前年比
新幹線 146万2,000席 100% 50万7,000席 102%
在来線 51万4,000席 97% 15万1,000席 100%

関西地区から各方面への予約状況は、山陽新幹線の予約席数が24万1,000席(前年比103%)、在来線が7万6,000席(前年比101%)となっている。逆に、各方面から関西地区への予約状況は、山陽新幹線が26万6,000席(101%)、在来線が7万5,000席(99%)となっている。

山陽新幹線は、「のぞみ」(東京から岡山・広島・博多)を中心に254本の臨時列車が運転される。関西から博多方面では、12日・13日午前の「のぞみ」「ひかりレールスター」などが満席に近づいている。

在来線は、北陸・南紀方面を中心にJR西日本全体で260本の臨時列車が運転される。15日・16日午後に到着する山陰方面「スーパーはくと」などがほぼ満席になりつつある。

JR西日本 お盆期間発車日別予約状況

ANA - 国際線は上海万博の影響で中国線が特に好調

ANAグループの8月6日~8月15日の国内線の予約状況は、提供座席数が189万613席(前年比97.6%)に対し、予約数は107万2,103人(前年比106.4%)となっている。方面別では、沖縄・北海道の予約が好調だという。期間のピーク日は、下り便が12日、上り便が15日となっている。

一方国際線は、提供座席数が18万9,103席(前年比102.9%)に対し、予約数は16万5,121人(前年比115.4%)となっている。景気回復・円高に加えて、開催中の上海万博などの効果から、国際線の予約が増えており、方面別でも中国線が非常に好調だという。期間中のピークは、日本発が6日・7日、で日本着が15日となっている。

JAL - ハワイ線・オセアニア線の予約が前年超

JALグループの8月6日~8月15日の国内線(JAL、JTA、JEX、J-AIR、RAC、JAC、HAC各社合計)の予約状況は、提供座席数が168万7,965席(前年比89.9%)に対し、予約数は93万1,710人(前年比87.7%)となっている。JALとJEX(JALエクスプレス)を合計した国内線では、沖縄方面が好調だという。期間中のピーク日は、下り便が12日、上り便が15日となっている。

JALグループの8月6日~8月15日の国際線(JAL、JAZ)の予約状況は、提供座席数が36万5,725席(前年比82.4%)に対し、予約数は32万4,473人(前年比89.0%)となっている。方面別ではハワイ線・米大陸線・グアム線・韓国線の予約率は90%を超えており、なかでも、ハワイ線・オセアニア線が前年を超えている。期間中のピーク日は、日本発が6日・7日、日本着が7日となっているが、期間外の16日の日本着の予約率も93.3%と高くなっている。