Analog Devices(ADI)は、105MSPSを実現したデュアルチャネルの16ビットローノイズA/Dコンバータ(ADC)「AD9650」を発表した。
同製品は、チャネル当たりの消費電流328mW、30MHz入力信号においてS/N比82dBFS、SFDR(スプリアス・フリー・ダイナミックレンジ)90dBcを実現している。
また、同社が独自開発した300MHzまでの周波数で動作する差動入力回路や、低信号レベルのアナログ入力でもSFDR性能が改善可能なオンチップディザ回路が内蔵されており、技術者に対してフレキシビリティを提供している。
さらに、同社の従来デュアルADC各製品とピン互換を実現しており、システム技術者は、基板レイアウトを変えることなく、データアクイジションシステムの性能を高めることができる。
加えて、1.8V単電源と別系統デジタル出力ドライバ電源とで動作し、1.8V CMOSまたはLVDS出力に対応、80MSPS、65MSPS、および25MSPSのスピードグレードが選択可能となっている。
なお、いずれの製品もすでにサンプル出荷を開始しており、1000個受注時の単価は52.50ドルからとなっている。