Actelは、同社のFPGA「RTAX-DSP」向けに耐放射線性を備えた組み込み積和演算ブロックを活用した「CoreFIR v4.0」および高速フーリエ変換(FFT)機能を提供するIPコア「CoreFFT v4.0」を発表した。

CoreFFTは、同FPGAのリソースを使用して、高い信頼性と耐放射線性が求められるアプリケーション向けに、コンフィギュラブルな基数2のDIT(decimation-in-time:時間間引き型)バーストI/O FFTを提供する。CoreFFT v4.0では、離散型フーリエ変換の演算処理用に高い効率性を実現したCooley-Tukeyアルゴリズムを実装したことにより、コンフィギュラブルな基数2のDITバーストI/O FFTを実現することが可能となった。

一方のCoreFIRは、高度なパラメータ化が可能なシングルレートの完全列挙型有限インパルス応答(FIR)フィルタを実装するために、FPGAのリソースを使用している。これにより、DSPシステムに不可欠な構築ブロックの1つが提供されることとなる。

アンチヒューズベースのRTAX-DSPは耐放射線性を備えており、設計者は、CoreFIR v4.0の機能である高度なパラメータ化が可能なDirectCore RTLジェネレータや、シングルレートの完全列挙型MACフィルタなどを活用することで、DSP機能の設計と実装が容易化されることとなる。