パナソニックは7月29日、2010年度第1四半期(2010年4月~6月)の決算概要を発表した。同四半期の業績は、売上高が前年同期比35%増の2兆1,611億円、営業利益が前年同期の202億円の損失から838億円の黒字へ、前年同期の税引前利益が518億円の損失から843億円の黒字へと、前年同期の純損益が530億円の損失から437億円の黒字へと、すべて黒字化を達成し、上期および年間の業績見通しを上方修正した。
地域別の売上では、日本が前年同期比23%増の1兆544億円、欧州が同34%増の2,238億円、アジアが同52%増の2,924億円、中国が同75%増の3,045億円、米国が40%増の2,860億円となっており、前年同期は海外売上比率が46%だったのに対し、今期は51%と海外売上が国内売上を逆転する結果となった。
セグメント別でも、すべてのセグメントにおいて前年同期比増を果たしている。デジタルAVCネットワークの売上高は8,317億円(前年同期比8%増)となった。携帯電話は減収となったが、薄型テレビやブルーレイディスクレコーダーに加え、カーエレクトロニクスなどが好調に推移し、増収となった。アプライアンスはエアコン、コンプレッサー、電子レンジが好調に推移し、増収となった。
通期の連結業績見通しについては、第2四半期連結累計期間の業績修正に加え、第3四半期以降の円高・原材料価格高騰の影響を織り込み、前回業績見通しが上方修正されている。第2四半期連結累計の連結業績見通しは、売上高が前年比131%の4兆3,700億円、営業利益は前年比485%の1,400億円、また、年間の連結業績見通しは、売上高が前年比120%の8兆9,000億円、営業利益は前年比163%の3,100億円に修正された。