パナソニック、パナソニック電工、三洋電機の3社は7月29日、同日開催の各社の取締役会において、公開買付けとその後に株式交換を行う方法によって来年4月を目途に、パナソニックによるパナソニック電工と三洋電機の完全子会社化に合意したと発表した。

パナソニックは取締役会において、両子会社の普通株式に対する公開買付けの開始を同時に決議し、パナソニック電工と三洋電機は各社の株主に対し本公開買付けに応募することを勧める旨の決議を行った。

2008年11月7日に大阪市内で行われた資本・業務提携の会見で握手する大坪社長と佐野社長

本公開買付けにより、パナソニック電工と三洋電機のそれぞれの買付予定数がすべて買い付けられなかった際は、本公開買付け後にパナソニックを完全親会社、パナソニック電工と三洋電機をそれぞれ完全子会社とする株式交換を実施する予定。

公開買い付け価格は、パナソニック電工が1株当たり1,110円、三洋電機が1株当たり138円。本公開買付けにおいて、パナソニックが両子会社の株式の買付予定株数すべてを買い付けた場合、最大買付総額は8,184億円となる予定。

事業体制の再編は2012年1月を目途に行われ、「コンシューマ」「デバイス」「ソリューション」の3事業分野ごとに、3社の事業・販売部門を統合・再編し、それぞれの事業特性に最適なビジネスモデルを構築する。

これに伴い、ブランドも原則として「Panasonic」へ統一する方向で検討するが、事業・地域によっては一部「SANYO」も継続するという。

今日夕方から3社による緊急会見が開かれるので、詳細は追ってお伝えする。