ノベルは7月28日、仮想化環境の移行と運用管理を支援するPlateSpin Workload Management製品群より、「PlateSpin Protec」と「PlateSpin Forge」の最新版を発表した。ともに、ワークロード保護対象プラットフォームにLinuxが追加された。

ディザスタリカバリ/バックアップ製品であるPlateSpin Protectは、独自の仮想化移行技術で、仮想・物理を問わず保護対象サーバのワークロードをまるごと仮想マシンにバックアップし、データの同期を行う。これにより、プロダクションサーバに障害が生じた場合、仮想マシン内のバックアップ・データを用いることで瞬時に業務継続が実現される。

最新版「PlateSpin Protect 10」では、Windowsに加えてLinuxに対応したことで、すべてのサーバ・ワークロードを対象としたディザスタリカバリ計画を策定することが可能になっている。また、ユーザー・インタフェースが刷新され、ディザスタリカバリ計画の設定・検証・実行をリモートアクセスで簡単に行えるようになったほか、コンプライアンス報告のためのレポート機能やアラート機能が強化されている。

一方、ディザスタリカバリ/バックアップ向けハードウェアアプライアンスであるPlateSpin Forgeは、統合復旧ソフトウェア、専用ストレージ、ハイパーバイザ、Webインタフェースが1台のアプライアンスに統合されたもの。

最新版「PlateSpin Forge 3」は、WindowsとLinux両方の物理/仮想ワークロードにおいてより広範なワークロードを保護するディザスタリカバリ/バックアップが行える。また、メモリとストレージの容量を拡張してパフォーマンスが改善されたほか、レプリケーション速度の向上、Forge API、ビジネスクリティカルなワークロード用のWindowsクラスタ保護といった機能も加わった。

PlateSpin Protect10の管理画面

PlateSpin Forge3.0のダッシュボード