独SAPは7月27日(ドイツ時間)、2010年第2四半期(4月-6月期)の暫定決算を発表した。指標となるソフトウェアおよびソフトウェア関連サービスの売上高は前年同期比16%増を達成し、前年同期比12%を達成した前期から堅調に推移した。
同社の業績を示すバロメーターとなるソフトウェアおよびソフトウェア関連サービスの売上は、22億6,000万ユーロとなり、前年同期から16%増加した。ソフトウェア売上は前年同期比17%増の6億3,700万ユーロ、総売上は前年同期比12%増の28億9,000万ユーロとなった。
純利益は前年同期比15%増の4億9,100万ユーロ、1株あたり利益は前年同期比14%増の0.41ユーロとなった。営業利益は前年同期比21%増の7億7,400万ユーロだった。
SAPは同期の成長の要因として、ソフトウェア売上の継続的な増加、顧客の大半が「Enterprise Support」を採用したことなどによるサポート売上の増加、サブスクリプション売上の2ケタ成長を挙げている。
第1四半期に続いて純利益が2ケタ成長を遂げ、同社は本格的に回復基調に入ったようだ。加えて、同社はSMB市場にビジネスを広げたことで顧客数が10万社を突破したとして、このSMB市場の成功により、「SAP Business ByDesign」の最新バージョンを予定通り7月31日に6ヵ国で発売し、量産展開を行っていくとしている。