NTTPCコミュニケーションズは7月28日、ハウジングサービス「WebARENA Symphony」において、クラウドコンピューティングとして利用可能な「仮想環境構築サービス」の提供を開始した。同サービスは国内のデータセンターで提供が行われ、導入支援から運用までをワンストップで提供する。
同サービスは、仮想サーバ環境、ネットワーク接続環境、監視保守、導入支援をセットでメニュー化して月額で提供するもの。
導入にあたっては、同社の技術者がシステム設計や移行のためのコンサルティング・サイジング・マイグレーションや他製品との接続連携を提供する。これより、既存のホスティング/ハウジングとSIの隙間を埋めて、顧客のニーズに柔軟にこたえてコスト削減を実現する。
企業がクラウドコンピューティングを利用する際は、「ネットワークのスループットや遅延」、「情報漏洩などのセキュリティ」、「情報の保管場所の特定の可否」などについて不安を感じる。
これに対し、同サービスはプロバイダーであるInfoSphereの提供経験に基づく高品質なネットワークを提供し、顧客専用の仮想サーバでサービスを提供することで情報資産の保存場所を明確にしつつ確実に管理することが実現される。
サーバはシングル構成と冗長構成があり、スペックと構成の違いによって9種類用意されている。基本のスペックは、HDD容量が900GB(最大1.8TB)で、メモリ容量が30GB(最大108GB)となっている。同様に、ストレージもシングル構成と冗長構成があり、スペックの違いによって3種類用意されている。
ネットワーク接続は、インターネット接続(WebARENA Symphonyエンタープライズ、コアライン)、VPN接続(Master'sONE構内接続サービス 10M/100M)がある。
基本構成利用で最小構成の場合の価格は、初期費用が34万2,300円、月額料金が8万5,050円となっている(いずれも税込)