日本ベリサインは7月27日、Webサイトの信頼性を向上させるための新サービス「VeriSign Trust Seal」を発表。同日より提供を開始した。
同サービスは米国では2月にすでにサービスの提供が開始されている。「SSLを必要としない」または「(費用負担や環境による制約などから)SSLを利用できない」小規模なWebサイトに対して、「Webサイトの実在性の証明」や「マルウェアスキャン」「Googleなどによる検索結果の一覧への証明書(ロゴ)の表示(「Seal-In-Search」)」を提供することでサイトの信頼性を向上させるというもの。
1ドメインあたり年間3万9800円(希望小売価格、税別)で利用でき、サイト訪問者から重要情報(クレジットカード情報や住所、パスワードなど)を取得しない、ホスティングサービスを利用したECサイトなどを運営する中小規模の事業者が主な対象とされている。ほかにも、マニフェストの公開などネットを選挙に活用する政党や、純粋に「Webサイトの信頼性をさらに向上させたい」と考える企業も対象となる。
なお、ユーザーの検索結果の一覧に証明書を表示させる「Seal-In-Search」は、「AVG Link Scanner」(ウイルス対策ソフト「AVG Anti-Virus無償版/有償版」に搭載されているもの)がインストールされているWebブラウザ(Internet Explorer、Firefox、Opera)、かつGoogleとBingによる検索を行った場合にのみ対応しており、「AVG Link Scannerの国内での普及率は1%に満たないと認識している」(同社)という状況であることから、同社はこの機能について「日本国内においてはインフラ整備という面で課題があり、今後のマーケティング展開などによって普及を図りたい」としている。
ただし、10月からは同社の既存サービスであるベリサインSSLサーバ証明書に「VeriSign Trust Seal」を無償でバンドルする予定となっており、同社は「このタイミング以降からWebサイトでの露出が増えることになるのではないか」という見解を示している。
「VeriSign Trust Seal」は、当面はパートナー企業による間接販売となるが、同社による直販も検討されているとのことだ。