Analog Devices(ADI)は、パワーマネジメント・スイッチング・レギュレータ・ポートフォリオとして非同期整流方式スイッチングレギュレータ「ADP2302」および「ADP2303」を発表した。
ADP2302(20V、2A)は、降圧スイッチングレギュレータで、一方のADP2303(20V、3A)は、90%以上の電力変換効率を実現するハイサイドMOSFETを集積している。2製品は、内部ループ補償、ソフトスタート、ブートストラップダイオードを内蔵した、中間(電源)バス生成とポイント・オブ・ロード・レギュレーション向け高集積ソリューション。
3Vから20Vの入力電圧範囲をサポートしており、A/Dコンバータ(ADC)やD/Aコンバータ(DAC)、高精度アンプ、さらにDSPやFPGAのような高性能のサブミクロンICを含むさまざまなシグナルチェーンの負荷に対応することが可能だ。
出力電圧は、0.8Vから、入力電圧(VIN)の80%まで調節可能で、電流モード固定周波数PWM(パルス幅変調)アーキテクチャとなっている。軽負荷の下では、自動的にPFM(パルス周波数変調)で動作して、スイッチング損失を低減することも可能。また、複数の機器をシーケンシングする時には、プレシジョン・イネーブル・ピンが、正確な入力電圧でレギュレータをターンオンさせることが可能だ。
さらに、システムの信頼性と保護を、OCP(過電流保護)、UVLO(不足電圧ロックアウト)やTSD(サーマル・シャットダウン)機能により、強化することが可能となっている。
なお、2製品ともに、すでに量産出荷を開始しており、価格は1000個受注時の単価でADP2302が1.12ドル、ADP2303が1.50ドルとなっている。