日本グラフィックデザイナー協会と広島国際文化財団は、1983年より"ヒロシマの心"を訴えるポスターを制作し、国内外に向けて平和を呼びかけるキャンペーン「ヒロシマ・アピールズ」を実施。長友啓典氏による2010年度版はポスターが完成した。
ヒロシマ・アピールズは、1983年に第1回作品として当時JAGDA階調の故・亀倉雄策氏による「燃え落ちる蝶」の発表以来、1989年まで毎年JAGDA会員1名がボランティアで1点ずつ新しいポスターを制作。戦後60周年を迎えた2005年より、製作が再開されている。
制作されたポスターは一般販売されるほか「平和ポスター展」として全国各地で巡回展示される。また、世界平和市長会議の参加としに贈られ、1985年にスイス・ジュネーブの米ソ首脳会談前に開かれた原爆資料展、1997年の欧州ヒロシマ展で紹介されるなど、海外でも反響を呼んでいる。
今回発表されたポスター「MAD DOG」は、デザインが長友啓典氏、イラストは黒田征太郎氏、コピーライティングは日暮真三氏によるもの。同作品は広島市内の各種イベントで展示されるほか、JAGDA ONLINE SHOPでも販売。販売の詳細はこちらより。