独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は7月23日、チュニジア国内での太陽熱発電に関する共同プロジェクトについて、日本とチュニジア政府が国家間で合意したと発表。これに伴ってNEDOは、チュニジア開発・国際協力省と産業技術省、STEGER(Tunisian Electricity and Gas Utility Energy Renewable)とプロジェクト実施に関する同意書を締結した。

同プロジェクトは、チュニジア政府が進める再生可能エネルギー導入計画の一環として実施されるもので、大規模な太陽熱発電プロジェクトとしては、日本国外では初の事例になるという。

今回の発表によると、今回の事業概要(予定)は「集光型太陽熱設備: 5MW(NEDO担当部分)」「ガスコンバインドサイクル発電設備: 39MW(チュニジア担当部分)」とされている。

太陽熱発電は太陽光の熱エネルギーを熱媒体、タービン・発電機などを使って電気エネルギーへ変換する発電方式。「直射日光を活用するため、低緯度、雲が少ない地域が適している」とされ、中東やアフリカ、北米、インドといった地域が有望視されている。

NEDOはこの実証実験について、近日中に参加企業の公募を開始するとしている。

太陽熱複合発電のイメージ