シード・プランニングは7月22日、携帯電話の法人市場に関する調査結果を発表した。
それによると、2009年度末における携帯電話の法人契約数は122万増の1340万加入。PHSも含めると1530万加入に上る。なお、個人契約も含めた携帯電話の加入数は、2010年度3月末で1億1629万加入。人口普及率92%になるという。
シードプラニングでは法人市場は今後も伸長すると予測。2015年の市場規模として2440万加入という数字を示している。要因としては、「各キャリアが音声定額サービス提供をするとともに、データ定額サービスの充実も図られ、さらに、多様なスマートフォンの登場、セキュリティ対策など環境条件の整備、メールソリューションや業務効率向上のためのアプリケーションの充実など、企業のニーズへの対応が進んでいる8」ことを挙げている。
また、携帯電話を活用したサービスやアプリケーションを提供する法人ソリューション市場に関しても、2015年には現在の8312億円から1兆6225億円へと伸長すると予測。特に電子書籍閲覧サービスなどのサービス利用型が、今後5年間で約3倍の6978億円になるとの見方を示している。
なお、調査は、関連企業への取材と情報収集により実施。同じ調査の過去データも加味して分析が行われ、レポートとしてまとめられている。詳細をまとめたレポート「2010年版 携帯電話の法人市場展望」は11万5000円で販売されている。