SAS Institute Japanは7月22日、SAS製品について深い知識を持つプロフェッショナルを認定する制度「SAS グローバル認定プログラム」の日本語版を9月より提供開始すると発表した。初めに、SASプログラミングの試験をスタートし、順次、試験の種類を増やしていく。

SAS Institute Japan 執行役員 ビジネス開発本部長 兼 プロフェッショナルサービス本部長 宮田靖氏

執行役員 ビジネス開発本部長 兼 プロフェッショナルサービス本部長の宮田靖氏は、「昨今、マーケティング、リスク管理、品質管理など、さまざまな分野で分析といったアプローチが必要とされているにもかかわらず、そのプロフェッショナルが不足している」と、分析に関するプロフェッショナルを増やす必要性を強調した。

SAS認定プロフェッショナルが1999年にスタートして以来、資格取得者は世界で2万8,000人を超える。その数は2007年から急増しており、「分析に対するニーズの高まりとともに資格取得者も増えてきている」と同氏。

米国ではSASプログラミングの資格を取得することで、給与水準が上がっているケースもあるという。

これまで国内では英語版が提供されていたが、合格者は約350名で、その内訳は学生、研究機関やグローバルなコンサルティングファームで働く人などとのことだ。

SAS Institute Japan プロフェッショナルサービス本部 エデュケーション部長 杉山真理子氏

プロフェッショナルサービス本部 エデュケーション部長の杉山真理子氏からは、同制度の詳細について紹介が行われた。

同制度では複数の試験を実施しているが、今回SASプログラミングの試験「SAS Base Programming for SAS 9」と「SAS Advanced Programming for SAS 9」から提供が始まる理由として、SAS Business Analyticsの基礎となっていることが挙げられた。

今年の第4四半期以降より、「SAS Data Integration Development for SAS 9」、「SAS BI Content Development for SAS 9」、「SAS Platform Administration for SAS 9」の提供が開始される。

同制度の試験の合格に向けて、研修コースも提供されている。Base Programming向けの研修は6日間(プログラミング経験のない人は2日間の基本概念を学習するコースを受ける)、また、Advanced Programming向けの研修は7日間となっている。

SAS グローバル認定プログラムの試験と研修の概要

資格取得者は、認定証が発行されるほか、認定ロゴマークを名刺に印刷することができる。また、同社が提供している有資格者のデータベースに登録される。同データベースは検索が可能なため、有資格者とビジネスをしたいという企業とのマッチングにも対応している。

同試験では60~70の問題が出題され、選択方式で回答していく。試験の申し込みはプロメトリックで行う。また12月末まで、研修の価格が10%引きで試験が無償のバリュー・パッケージが提供される。「SAS認定プロフェッショナルSAS Base Programmer for SAS 9」向けのプランの価格は31万1,850円、「同 Advanced Programmer for SAS 9」向けプランの価格は36万3,825円となっている(いずれも税込)。