米Appleは7月20日(米国時間)、2010年会計年度第3四半期(4月-6月期)の業績を発表した。パソコンのMacやスマートフォン「iPhone」、タブレット「iPad」などが好調で、今期も過去最高の売上高と純利益を達成した。

売上高は157億ドル、前年同期の97億3,000万ドルから61%増加した。純利益は前年同期比78%増の32億5,000万ドルで、1株あたり利益は3.51ドル。ともに過去最高の数値となった。

製品カテゴリ別の売り上げを見ると、同期導入された新製品のiPadはすでに327万台を売り上げ、iPhoneは前年同期比61%増の840万台だった。一方、「iPod」は減少傾向が顕著で、出荷台数は前年同期比8%減、それでも941万台をさばいた。

特徴的なのは、パソコンMacの販売台数が前年同期比33%増で伸びて四半期ベースでは過去最高の347万台となったことだ。iPhoneやiPadなどのモバイル端末の人気がパソコン側に好影響を与えており、相乗効果が出ていることがわかる。

地域別には、売り上げの52%が米国外で、アジア太平洋(前年同期比160%増)、欧州(同66%増)、日本(同63%増)など各地で好調だった。

Apple CEOのSteve Jobs氏は、「われわれの予想を上回る素晴らしい四半期だった」とし、「iPhone 4」をこれまでの製品ローンチで最も成功した製品と述べた。そのiPhone 4はアンテナ問題が確認されており、Appleはケースを無料配布するが、そのコストを1億7,500万ドルとしている。