マイクロソフトは、WebサイトからインタラクティブなWeb、デスクトップアプリケーションまで、様々なスクリーンにおけるUIをデザインするためのデザインツール「Microsoft Expression Studio 4」を発売すると発表した。ボリュームライセンス版の発売日は2010年8月2日、パッケージ版の発売日は2010年9月3日となっている。
「Microsoft Expression Studio 4」の製品構成は、WPFやSilverlightを使ったアプリケーションUIデザインツールである「Expression Blend 4」、Web標準に準拠したサイトやASP.NETやPHPなどの機能を活用したサイト制作を効率的に行えるWebオーサリングツール「Expression Web 4」、Silverlightに最適なビデオのエンコードやパブリッシュを支援するビデオエンコーダーで、スクリーンキャプチャも可能な「Expression Encoder 4 Pro」、アプリケーションのグラフィックパーツを制作するベクタグラフィックツールである「Expression Design 4」の4製品。各製品は、「Expression Studioスイート」の3つのエディション別(Ultimate、Web Professional、Premiumの3エディション。PremiumのみMSDNなどのプログラム内で提供)でセット提供され、Encoder 4 Proのみ単体提供もされる。
Expression Blend 4
アプリケーション開発を行うExpression Blend 4は、Silverlight 4およびWPF4対応(Silverlight 3、WPF3.5にも対応)。SketchFlow機能の強化、グラフィック/レイアウト機能の強化、インタラクションデザイン機能の向上、サンプルデータ機能の拡張などが実現されている。
Expression Web 4
また、Webサイト制作を行うExpression Web 4では、アドインによる機能拡張、SuperPreviewオンライン、SEOチェックなどの新機能が加えられている。
SuperPreviewオンラインを利用して、複数のブラウザでのページ描写を確認 |
HTMLやJavaScript、CSSを利用し、パネル、ダイアログボックス、コマンドなど、機能拡張するアドインを作成可能 |
Expression Encoder 4 Pro
動画制作を行うExpression Encoder 4 Proでは、トランスコード、Silverlight、ライブブロードキャストと目的に応じたプロジェクトが選択可能となり、Liveエンコードの機能拡張(Live SmoothStreaming)、Silverlight DRM対応、スクリーンキャプチャの機能向上など、様々な新機能が加えられた。
Expression Design 4
グラフィックデザインを行うExpression Design 4では、Silverlight 4 およびWPF 4ni対応、複数ワークスペースビューの保存が可能となり、Windowsメタファイル(WMF/EMF)のインポートが可能となった。
「Microsoft Expression Studio 4」のボリュームライセンス版の発売日は2010年8月2日、パッケージ版の発売日は2010年9月3日。各スイート製品の価格は、「Expression Studio 4Ultimate」(通常版)は7万9,590円、「Expression Studio 4 Ultimate」(アップグレード版)は4万5,990円、「Expression Studio 4 Ultimate」(アカデミック版)は1万2,390円。「Expression Studio 4 WebProfessional」(通常版)は1万9,740円、「Expression Studio 4 WebProfessional」(アップグレード版)は1万290円、「Expression Studio 4 WebProfessional」(アカデミック版)は2,940円となっている。
なお、「Expression 3」のラインセンス(MSDN等のプログラム経由での入手は除く)を保有しているユーザーは、Expression 4の試用版、またはVLSCより製品版をダウンロードし、無償でExpression 4の正規ライセンスにコンバートすることが可能となっている。