Sony EricssonのCEO、Bert Nordberg氏(2010年2月の「Mobile World Congress」にて

英Sony Ericssonは7月16日(英国時間)、2010年第2四半期(4月ー6月期)の業績報告書を発表した。端末の平均販売価格(ASP)が一気に38ユーロ増の160ユーロ(約18,040円)となり、同期、売上高、純利益ともに前年同期を上回った。日本でも発売されているフラッグシップ端末「Xperia X10」が好調だったことが影響したようだ。

同期の売上高は、前年同期比4%増の17億5700万ユーロ(約1981億円)純利益は1200万ユーロ(約13億5333万円)となった。前年同期は2億1300万ユーロ(約240億円)の損失を計上していた。

販売台数は1100万台で、前年同期より280万台減少した。だがハイエンド機種成功により、ASPは122ユーロから160ユーロに増加した。一方、予想市場シェアは4%、これは前年同期の5%から1ポイント縮小となる。

Sony Ericssonは2010年第1四半期、AndroidベースのX10とSymbianベースの「Vivaz」をローンチしており、第2四半期はこの2機種が継続して好調だったという。第2四半期の終わりには、X10ファミリーとして「Xperia X10 mini」「Xperia X10 mini pro」の販売も一部市場ではじまっている。同社CEOのBert Nordberg氏は、「長期的な成長に向けて基盤が整った」とコメントしている。

業績を牽引した同社初のAndroi端末「Xperia X10」

同社は2008年中ごろより、2010年末までに8億8000万ユーロ(約993億円)の営業支出削減を目指す構造改革プログラムを進めており、現在最終段階にあるという。これまで合計4000人の人員を削減し、現在社員数は7800人。構造改革費用は累計3億7400万ユーロ(約422億円)と報告している。

今後の見通しについては、2010年の世界携帯電話市場は微増とする当初の見通しどおりとした。