富士通セミコンダクター(FSL)は7月16日、シリアルI2C バスを搭載した、128KビットFRAM「MB85RC128」と64KビットFRAM「MB85RC64」を汎用FRAMのラインナップに追加したことを発表した。RC128は年間100万個、RC64は年間200万個の販売を目指すという。
2製品は、I2Cバス搭載の外付けメモリとして一般的なEEPROMとピン互換であるため、置き換えが可能。I2C通信レート400KHz内でリアルタイムのリード/ライトが可能なほか、書き込み回数はEEPROMの106回と比較して、FRAMは1010回と1万倍書き込み回数が多く、電源オフ・瞬電時にもデータを保持することが可能だ。
また、データの上書き・高速書き込みが可能なため、EEPROMやフラッシュメモリのようにライトビジーが発生せず、ACK(確認応答番号)の応答が完了した直後に、データ書き込みを完了することが可能。これにより、EEPROMと比較し、リード時やライト時のエラー発生を最小限に抑えることができるようになっている。
なお、同社では、今後はシリアル通信インタフェースSPIバスを搭載した商品や、パラレル通信インタフェースの商品の開発を進め、カスタマが使いやすい汎用FRAMを充実させていく計画としている。