7/9～7/15の経営chランキング - "ノー残業デー"は本当に残業ナシ!?

先週につづき、全体的に低空飛行状態になってしまった感のある1週間だったが、ランキング入りした記事を見てみると、1位および2位がやや突出しているものの、そのほかの記事、とくに4位以降はほぼ横並び状態のPVだった。要するに、大ヒットがなかったということなのだが……。そのほか、10位以内に高速道路無料化実験の関連記事が入っていないのは、実に2カ月ぶりである。参院選で民主党が大敗したためか、一般の関心も低めになってきたのだろうか。

それでは7月9日(金)から7月15日(木)までの経営チャンネル上位10記事を紹介しよう。

1位	ノー残業デーにきちんと定時退社できる人の割合は? - アイシェア調べ	7月12日
2位	東芝、NAND型フラッシュメモリの需要拡大に向け四日市工場の新棟建設開始	7月14日
3位	【レポート】環境先進企業としての務め - 三洋電機、お米からパンを作る「GOPAN」発表	7月14日
4位	iPhoneの独占契約販売は違法 - 集団訴訟に直面するAppleとAT&T	7月13日
5位	【レビュー】大きなファイルをインターネットごしに共有する6つの方法	7月12日
6位	経産省、NTTデータを6ヵ月の指名停止処分に	7月8日
7位	【レポート】富士通とマイクロソフトが共同で説明会を開催 - クラウド協業で	7月14日
8位	NECが人事業務の一部を天津オフィスに移管、コスト半減の見込み	7月13日
9位	【レポート】急成長続くLED照明市場でシェア拡大を図るシャープ - 新ELMシリーズ発表	7月14日
10位	クラウドコンピューティングと聞いて思い浮かぶベンダーNo.1は?	7月8日

就業状況や休暇取得など、労働条件に関する記事は経営チャンネルでは毎回人気が高いのだが、今回1位の「ノー残業デー」の調査も予想通り、多くのPVを集めた。ノー残業デーに定時帰宅できるかとの質問に、なんと6割弱が「できる」との回答が! 意外と浸透しているものですね。職場の制度としても「あったほうがいい」と答えた割合が不要論を大きく上回っている。働く人びとの意識が大きく変わってきているようだ。

韓国、台湾勢にやられっぱなしの日本の半導体業界にあって、ほとんど唯一といっていい勝ち組が東芝である。その東芝が四日市工場に新棟(第5棟)を建設するというニュースが2位に。サンディスクとの合弁企業もここで生産を行うようだ。国内関係者の期待を背負い、来年春に竣工予定。

3位の三洋電機のライスブレッドクッカー「GOPAN(ごぱん)」、お米からパンを作るという斬新なアイデアに多くの読者が興味をもったようだ。会見には佐野社長みずからが出席して商品を説明、この製品に賭ける三洋電機の思いの強さを感じる。本日16日になってもアクセスが多く、来週のランキングにも顔を出しそうだ。

個人的にいちばん驚いた記事が10位のクラウドコンピューティングに関する調査。順位に驚いたのではなく、クラウドと聞いて思い浮かぶ企業のイメージの上位にIBMや富士通、日立、NECなどの国内企業が挙がっていること。もちろん、これらの企業もクラウドに注力しているのは事実だが、ふだん取材をしている身としては、Amazon、Google、Salesforce.comといったあたりが順当だと認識しているせいか、Googleはともかく、Salesforce.comの順位の低さにはびっくりである。