日本ヒューレット・パッカードは7月15日、HP BladeSystem向けブレードサーバ「HP ProLiant BL465c G7」および「HP ProLiant BL685c G7」と、同じくHP BladeSystem向けのネットワーク仮想化オプション「HP BladeSystem c-Class バーチャルコネクト FlexFabricモジュール」を発表した。
ハーフハイトの最高峰 - BL465c G7
BL465c G7を手にする、日本ヒューレット・パッカード インダストリースタンダードサーバ事業本部 製品マーケティング本部 製品企画部 木村剛氏 |
HP ProLiant BL465c G7は、ハーフハイトブレードサーバのハイエンドモデルに位置付けられる製品。12コアのAMD製CPU「Opteron 6100シリーズ」を2基(24コア)搭載可能。最大メモリサイズは256GBで、CEE(Converged Enhanced Ethernet)/FCoE(Fibre Channel over Ethernet)に対応した10Gb CNA(Converged Network Adapter)ポートを2つ備えるほか、ホットプラグに対応した2.5インチHDDドライブベイを2基搭載している。
日本ヒューレット・パッカード インダストリースタンダードサーバ事業本部 製品マーケティング本部 製品企画部の木村剛氏は同製品について、10Gb Ethernetポートを2つ備え、ホットプラグ対応HDDドライブベイを2基搭載していることから、「これまで提供していたBL465c G6とBL495c G6の"いいとこ取り"をしたかたち」と説明した。
なお、HDDドライブベイに関しては、前方ドライブベイの後ろに、スライド式で引き出せるもう1つのドライブベイを設けるという独特の形式を採用。これにより「高密度設計を保ちながら、ホットプラグ対応と大容量メモリの両立を可能にした」(木村氏)という。
価格は36万2250円。7月15日より販売が開始され、8月下旬より出荷が開始される。
48コア搭載可能のフルハイトブレード - HP ProLiant BL685c G7
一方、HP ProLiant BL685c G7は、フルハイトブレードサーバのハイエンドモデルになる。
BL465c G7と同様にOpteron 6100シリーズを採用しており、同CPUを最大4基(48コア)搭載可能。最大メモリサイズは512GBで、10Gb CNAポートを4つ備え、ホットプラグに対応した2.5インチHDDドライブベイを2基搭載している。
4プロセッサーサーバながら、2プロセッサーサーバ向けの低価格のプロセッサーを搭載しており、同モデルの従来製品に比べて安価になっているという。
価格は119万7000円。7月15日より販売が開始され、8月下旬より出荷が開始される。
ネットワーク仮想化がCEE/FCoEに対応 - バーチャルコネクト FlexFabric
日本ヒューレット・パッカード エンタープライズストレージ・サーバー・ネットワーク事業統括 インダストリースタンダードサーバ事業本部 事業本部長 林良介氏 |
HP BladeSystem c-Class バーチャルコネクト FlexFabricモジュールは、ネットワーク仮想化に対応した10Gb 24ポートのHP BladeSystem向けスイッチになる。
「Wire-Once」と呼ばれるコンセプトを実現する製品で、接続する可能性のあるネットワークをすべて引きこんでおき、GUIの管理画面からポートの接続先を自由に変更できるといった特徴があるため、配線処理を一度行ったら、以後変更する必要がない。また、ID仮想化機能を備えるほか、各10Gbポートを最大4つに分割でき、それぞれのポートで使用する帯域を100Mbpsから10Gbpsまで自由に設定することが可能になっている。
今回発表された新製品の最大の特徴は、前述のBL465c G7、BL685c G7で搭載されたCNAに対応したこと。これに伴い、これまでNICにしか対応しなかったポートの論理分割が、「3NIC+1FC」、「3NIC+1iSCSI」というかたちにも対応するようになった。
価格は未定。今秋発売予定となっている。