独SAPと米CA Technologiesは7月14日(現地時間)、GRC(ガバナンス・リスク・コンプライアンス)分野で提携したことを発表した。CAのIT管理製品とSAPのGRCソリューションの連携が可能となり、企業はITとビジネスのリスク管理を協調的に実現できるという。

この提携では、CAのITプロジェクトポートフォリオ管理「CA Clarity PPM」などのIT管理製品とSAPが「SAP BusinessObjects」ブランドで提供するGRCソリューションを組み合わせて提供する。事前定義されたワークフローやレポートを使ってGRC活動を標準化・自動化し、ITとビジネスの両方を継続的にモニタリングできるという。

2社によると、現在、多くの企業ではビジネス側のリスク・コンプライアンス対策とITプロセス側のリスク管理がばらばらに行われているという。この場合、重要なITリスク管理が適切に行われておらず、コストや作業負担も大きくなっているという。2社の製品を組み合わせることで、継続的にIT管理とリスク指標をモニタリングでき、ITとビジネスの両方のプロセスのリスク管理の効率を改善できるとしている。

まずは、CA Clarity PRM、「CA Enterprise Log Manager」「CA Wily Application Performance Management」などのCA製品、「SAP BusinessObjects Risk Management」と「SAP BusinessObjects Process Control」などのSAP製品を対象とする。

2社は2008年、CA Wily Application Performance ManagementとSAPアプリケーションで再販提携を結んでいる。