ビーブレイクシステムズは7月14日、システム業界における景気動向をまとめたレポートを発表した。同社は自社で手がけたシステム案件などをもとに現場の目線で分析したシステム業界の景気動向を定期的に発信している。
6月初旬から7月にかけて開発案件は全体的に少なめ、かつ、案件自体が節約化かつ契約の短期化の傾向が強く、厳しい状況が続いていた。しかし、7月に入り開発案件は増加の方向にあり、契約の延長も各所で見られ全体的に好調だという。
昨年と比べ今年は状況が好転したようだが、景気の本格回復にはまだ時間がかかるため、ユーザーのコスト削減に対する意識は依然として高いと、同社では見ている。
また、IT・インターネット・コンサルティング業界において、原価管理システムを検討する企業が増えているという。これらの企業は売上高が回復傾向にあるが、利益率が景気低迷以前の水準にはまだ至っていないため、同システムの導入によって業務の効率化と見える化を図ってコスト削減による利益確保を行いたいと考えているようだ。
加えて、iPhone/Androidといったスマートフォン向けの案件の増加に伴い、スマートフォンに特化した開発ベンダーが以前よりも増加しているという。