米Googleが、同じブラウザで複数のGoogleアカウントにサインインできるようにする新機能をテストしている。Google関連の情報を扱うブログGoogle Operating Systemが報じている

仕事用と個人用というように、複数のGoogleアカウントを使い分けている場合、同じパソコンで両方のアカウントを利用するには、アカウントごとに異なるブラウザを用いたり、またはChromeのIncognitoモードを使うなどひと手間が必要である。マルチアカウント・サインインが実現すれば、複数のアカウントの管理が容易になる。現在テスト中のマルチアカウント・サインインでは、同じブラウザで利用できるサービスがGmail、Calendar、Reader、Docs、Sites、Codeなどに限られているという。またマルチアカウント・サインインを有効にすると、Gmailのオフライン機能が利用できなくなる。

ネット上では複数のGoogleアカウント管理に関する情報が活発にやり取りされており、マルチアカウント・サインインはGoogleサービスユーザー待望の機能の1つと言える。だが現時点でGoogleは、Google Appsユーザーのサポートの一環としてマルチアカウント・サインインを試している模様だ。例えば、個人のGoogleアカウントの登録に使用しているメールアドレスと、Google Appsの独自ドメインを用いたメールアドレスが同じだと、Googleサービス内でアカウントの衝突が起きてしまう。マルチアカウント・サインインは、同じメールアドレスでサインインする複数のアカウントを統合するソリューションになり得る。

また今年後半に米国でGoogle TVに対応する機器が登場するように、今後1つの画面/ 1つのChromeブラウザを複数のGoogleユーザー(例えば家族)が共有するケースが増えてくる。そうしたWeb利用でもマルチアカウント・サインインが必要になりそうだ。