Texas Instruments(TI)は、同社マイコン「TMS320C2000」を用いた電源設計に関するソフトウェア、ツール、トレーニングなどのポートフォリオの拡充を発表した。これらを活用することで、開発者は同社の「C2000」 Piccoloマイコンベースのデジタル電源の設計に取り掛かることができるようになる。

ソフトウェア「controlSUITE」には、プログラミングの際の課題を削減することを目的に、Piccolo C28xコアと制御補償器アクセラレータ(CLA)に最適化された新たに25種類を超えるモジュール型パワー・ソフトウェア・ブロックを追加したほか、無償のオープンソースのモジュール型デジタル電源ライブラリにより、開発者はトポロジ・ハードウェアを修正・再設計することなく、ソフトウェア制御技術を変更することが可能となっている。

またPiccoloマイコン高電圧PFC開発用キット(High Voltage PFC Developer's Kit)「TMDSHVPFCKIT」を新たに追加。Piccoloマイコン「F28027」にアナログとPWM、その他の制御用ペリフェラルを集積することで、システムコストの削減を実現できるほか、2相インターリーブPFC向けハードウェアとソフトウェアの提供により、10分以内に開発に着手することが可能となっている。

このほか、プログラム経験の異なるあらゆる開発者に向け、デジタル電源理論の基礎と実習で構成されたトレーニングも新たに用意。Trainingは世界各国で開催予定で、日本でも電源設計関連ワークショップの開催を予定しているという。

なお、Piccolo高電圧PFC開発用キットは米国の参考価格で249ドルとなっているほか、controlSUITEソフトウェアは無償で同社Webサイトからダウンロードすることが可能となっている。